これまで私は家庭を支える妻として、真面目に過ごしてきました。現在41歳になります。佐賀県の伊万里市に住んでいます。結婚時に仕事はやめてほしいと言われて家庭におさまり、好きだった仕事も諦めました。それもこれも家族を支えるためにです。もちろん、その決断は間違っていなかったと今も思っているのですが、やはりその一方では我慢をしていた部分も少なからずあったのです。仕事への未練のようなものもありましたし、まわりにいる自由きままに過ごしている女性のみなさんを羨ましく思うこともありました。子供ができてからしばらくは、そういう気持ちも薄れていったのですが、子育てがひと段落すると再び悩むことも多くなりました。
真面目だけが取り柄のように家庭を支えるだけの自分に虚しさを感じるようになったのもこのころです。自由がないと言っても、それは自分が家庭のことを最優先させなければいけないと考えたがゆえです。実際に自由な時間を手に入れようと思えば手に入れることはできましたし、主人もそこまで束縛していたわけではありません。結局は自分自身で自分を縛っていたようなものです。そのため、虚しさを感じるようになったあと、これまでの反動のように「自分も女として自由に遊びたい」という思いが出てきました。
これまで我慢していた部分が大きいために反動も大きくなったようで、行動するのも早かったです。このときはおそらく自分が人妻であることも忘れていたような気がします。そして「女として遊びたい」と考えた結果、求めたのはやはり男性でした。家に夫はいますが、そうではない男性です。出会い系サイトを使って相手を探しました。相手の方は出会い系経験者の方でしたが、私はまったくの未経験者です。この男性は私よりも年下でまだ29歳という若さです。
最初は年齢を聞いて戸惑ったのですが、人妻が好きで、尚且つ年上の女性が好き、しかも見た目も私のことを好んでくださったということで、お会いすることにしました。会ったあとは終始、彼のほうにリードしてもらいました。こちらは、このような出会い方をした経験が皆無ですから、会ったあとも何をどうすれば良いのかわからず、彼に任せっきりでした。そのため、軽い食事を済ませたあとにホテルに誘われたときにも、ただついて行くしかありませんでした。
もちろん、嫌な気分はしなかったからこそ、黙ってついて行ったのです。結婚後も男性にナンパされたり、誘いを受けるようなことは何度かありましたが、それももう昔の話です。しかも、誘われたとしても、ついていくようなことはありませんし、ましてやホテルに入るようなこともありませんでしたから、このような体験は本当に久しぶりのものとなりました。まだホテルに入っただけだというのに、鼓動が早くなるのを感じたほどです。部屋に入ったあとも、彼が進めていくのだろうと思っていたのですが、彼はふたりきりになると急に甘え出しました。
年上の女性が好きと言っていたのを思い出し、そこでは思い切り甘えさせてあげてあげました。私は彼のそんな姿に母性本能を刺激され、可愛く思うようになったのです。そのため、その先はこちらが主導権を握るような形で物事を進めていき、最終的にひとつになりました。彼には私のスタイルまでは事前に伝えていませんでしたから、服を脱いだときには感動するような顔を見せてくれました。これでも自信があったので、それは正直に嬉しかったです。最初は私のほうが主導権を握っていたのですが、次第に彼も慣れてきたのか、時折彼のほうが主導権を握るようなこともありました。
若いとは言っても立派な男性ですから、急に押し倒されたりしたときには男性の力を感じます。そのような力を感じた経験も本当に久しぶりでしたから、妙にドキドキしてしまったのですが、それが良いスパイスとなって、その後の交わりにも良い影響を与えてくれました。彼とは馬が合いそうだったので、今後もお付き合いしていきたいということを私のほうから伝えて、今でも時間が合うときに会っています。
子供もいますので、夫には知られたくないことではあります。そのため、無理のない範囲で会うようにして、それは彼にも納得してもらっています。でも、もはや夫への愛情は完全になくなっているように思います。子供がいるからギリギリとどまっているようなものです。今の私は彼を愛することばかり考えてしまう、いけない女になっているのです。
